怠け者の雑記帳

ふと思いついたときにでも書きます

選択肢

人生は選択の連続である。

望むにしろ、望まぬにしろ、数多の選択肢が今この瞬間も怒涛の勢いで押し寄せてくる。

過ぎ去る時間もまた選択肢の一つ。

僕らは限られた時間の中で何かを選択しなければならない。

正しい選択を、最高の未来を、最上の結末を、いつだって求めている。

 

選択の結果は良いものであれ、悪いものであれ、時間がすべてを持ってくる。

いつだって時間が過ぎ去ってからなのだ。

喜びも、悲しみも、後悔も、全ては決定した後にわかるのだ。

 

追い求めた果てにあるのは幸せか、それとも深く傷つく悲しみか、あるいはすべてを閉ざし選択しない結末か。

 

勝負師は語る。

勝負強いと思ってきた。望んだものは手に入れる自信がある。

それが失敗だとしても自分にとって価値のあるものなら何ともないさ。

次に進む糧となる。

勇ましく笑うその顔は。

 

どこか、泣いているようにも見えた。

 

 

それは自分が望んだ果ての結果か?

妥協だらけの選択肢、最上ではなく上の未来を選んできただけではないのか?

 

あぁそうさ、得られる選択肢だけを追いかけ、手にしてきた。

だから、真に欲したものは絶対に手に入らない。

絶望と失意を隠し諦観という妥協にへらへら笑ってきた人生だった。

 

 

 

・・・

あぁ、望んだことはかなわない。

いずれはすべてを色褪せさせるとしても。

今なお蝕む身を割くほどの痛みを、心が張り裂けそうな苦しみを、絶叫すらも許さない気持ちの悪さを。

 

どこに吐き出せばいいのだろう。

 

 

 

・・・・・・

諦めてしまえば楽になれるのに、心はまだ、諦めきれないらしい。

ならば、まだ歩こう。選択をしよう。

いつか訪れるであろう果てが来るその時まで。

 

その果てが見せる景色がなんなのか。

それを知るのはたどり着いたときだろう。