2021-06-28 思いの欠片 例えば焦がれたものがあったとして。 残滓が燻っていたとして。 燃やし尽くす切欠に遇えたのなら。 それは懐かいものへ姿を変える。 過去を刻んだその情念は。きっと良き灰となりて次へ巡る。 なんてことはない。それを人は繰り返すことで「成長」するのだ。 決別ではない。消化した果ての昇華なのだ。 さようなら、駆け抜けた一瞬よ。 そしてまた会おう、名を変え姿を変えるであろう「刹那」よ。 正直に言えない者がきっと、言葉を飾る。 その創られたガワを見て、誰がどう思ってもいい。 いつかきっと、それが届いてほしいと願うモノに届きますようにと。 そう、祈るように筆を執る。